先日「GIANT ESCAPE R 3の2015モデルがいい感じ!」という記事で、2015年モデルのESCAPE R3の魅力をご紹介しました。
さすがジャイアントだなー、という思いでESCAPE R3に目を奪われていたのですが、その裏で、なんとESCAPE AIRがフロントダブルになっていました!
いや、これはビックリ。ノーマーク。
先週末、新しく買ったダウンジャケットがちゃんと冬の寒さを防いでくれるか確認したくなって、ちょっとしたツーリングがてらお世話になっているサイクルショップに行きました。
そこでちょうど、試乗用として「ESCAPE AIR 2015年モデル」を準備していたので、ふっと目にしたら、フロントディレーラーが2枚になっていたので驚きました。
[adsense]
ESCAPE AIRとR3の差別化
別にフロントダブル自体は珍しくないのですが、初心者向けクロスバイクの入門車としてのイメージが強かったので、少し意外でした。
初心者向けクロスバイクといえば、フロントトリプルが主流です。
細かい運転やゆっくりとしたスピードが求められる街乗りでは、フロントの小さい径があると便利ですし、急な上り坂も初心者には安心です。
何より、そのような機能的な部分は無視して「フロント3、リア9の27段ある!」というだけで、クロスバイク初心者はワクワクするものです。私がそうでした(笑)
ESCAPE AIRをフロントダブルにした背景には、ESCAPE R3との差別化を図りたかったのではないかと思っています。
10年ぶりにフルモデルチェンジを果たしたESCAPE R3は、今までのシティ車のイメージから一転、スポーツバイクの要素を際立たせた一台となっていました。時代の流れに合わせた形でしょう。
重量も軽くなり、ESCAPE AIRで培った技術がR3に盛り込まれているので、似たような車種からの差別化を図る意味で、フロントダブルにしたのではないかと推測しています。
ESCAPE AIR 2015モデルの感想
- 価格:65,000円
- コンポ:SHIMANO ALTUS Mix
- ギアの枚数:2✕9
- タイヤの幅:28c
2015年モデル ESCAPE AIRを試乗させてもらいました。
前作のESCAPE AIRにも乗ったことがありますが、フロントがダブルになり、車体重量9.5kgということもあり、走りにも軽さを感じます。
使用されているパーツも、より上質感のあるパーツとなっているため、軽さによる不安定さ、フワフワした感じがなく、しっかりとした走りを体感できます。
ESCAPE R 3がフルモデルチェンジとなりスポーティーになったとはいえ、やはりそこは初心者でもすぐに乗りこなすことの出来るシティー車。
ESCAPE AIRは発売開始当初から「スポーツバイク」としての位置づけの自転車で、今回のフロントダブルへの変更により、さらに走りに磨きがかり、スポーツバイクとしての本格的な走りが楽しめる自転車です。
ですが、一点残念なのが価格。
前回までのESCAPE AIRは「5万円を切る価格でここまでのクオリティ」という部分が、自転車界に衝撃を与えました。
自転車の評価は値段に対する相対的な評価に尽きると思っています。
お金をかければいい自転車になるのは決まっているのですから「この値段でここまでの走りを実現したのか!」という驚きが欲しいですし、前回のESCAPE AIRはまさにそんな存在でした。
2015年モデルのESCAPE AIRも、フロントダブルとなってさらに軽くなり、走りのレベルは前回よりも向上しています。
ですが、65,000円という価格を聞いた時に「あー、その値段ならこのくらいの走りは当然かな」と思ってしまいます。
それほどGIANTというブランドに期待していることでもあり、他メーカーの技術力アップも目覚ましいものがあるからこその評価です。
今回発売されたマットオレンジは、独特の発色でとても綺麗なカラーでお勧めですが、やはり2015年はESCAPE R 3に持っていかれた感が否めませんね。。。
[参考]GIANT ESCAPE R 3の2015モデルがいい感じ!(内部リンク)