Bianchi(ビアンキ)を代表する2つのクロスバイク。
カメレオンテ(CAMALEONTE)とローマ(ROMA)
シリーズの価格帯も見た目も似ているこの2つ。初めてビアンキのクロスバイクを購入する方には少し混乱させてしまうシリーズ構成ですよね。
2つともクロスバイクの中でも「スピードタイプ」としての位置づけですが、具体的にどの部分に違いがあるのでしょうか?
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カメレオンテとローマの違い
カメレオンテとローマは同じスピードタイプのクロスバイクですが、私が感じる2台の違いは以下のような内容です。
カメレオンテ(CAMALEONTE)
街乗りものこなせるオールマイティなスピードバイク。
やや太めのフレームデザインが美しい。
ローマ(ROMA)
反応性が高いスピードを重視したスピードバイク。
小気味いい走りが特徴で、ペダルを踏み込んでから加速するまでの反応性がよい。
2つともスピードバイクではあるのですが、カメレオンテがシティ車寄りのクロスバイクであるのに対し、ローマは完全なるスピードタイプのクロスバイクです。
同価格帯のCAMMALEONTE 3(カメレオンテ3)とROMA 2(ローマ2)の違いについて、詳しく比較してみましょう。
コンポーネントの違い
2015年モデルのカメレオンテ3とローマ2に使用されているコンポーネントは以下のとおりです。
カメレオンテ3:SHIMANO ALIVIO / ACERA MIX
ローマ2:SHIMANO SORA
両方ともシマノ製のコンポーネントを使用していますが、カメレオンテ3がマウンテンバイク向けのALIVIOを使用しているのに対し、ローマ2はロードバイク向けのSORAを使用しています。
コンポーネントの違いは走りに影響します。発進・加速の反応性、回転部分の心地よさに直結します。
一般的に、10万円を切るクロスバイクにはマウンテンバイク向けのコンポーネントが使用され、走りのみを追求するよりも、乗り心地を含めたトータルバランスを優先します。
一方、ローマに採用されているロードバイク向けのコンポーネントは、走行性能を高めて発進・加速などの反応性が高まります。
カメレオンテが街乗りから長時間のツーリングまで楽しむコンポーネントに対し、ローマは幹線道路などをズバッと走る抜けるようなシチュエーションに向いたコンポーネントです。
ギア比(変速段)の違い
2015年モデルのカメレオンテ3とローマ2のギア構成は以下のとおりです。
カメレオンテ3:3×9(27段変速)
ローマ2:2×9(18段変速)
カメレオンテ3がフロントトリプルの27段変速なのに対し、ローマ2はフロントダブルの18段変速です。
フロントトリプルのギア構成は、軽さが必要な細かい街乗りから、山の上り坂での軽さを求めるシチュエーションなど、街乗り・初心者を対象としたギア構成です。
フロントダブルのギア構成は、ロードバイクでも採用されているギア構成であり、スムーズなギアチェンジを促し、走りに軽さが出てきます。
まあ、フロントトリプルであるからと言って、全部のギア比を使う人はいないと思います。
ギアレシオも異なりますので、個人的に走りのスムーズさを求めるのであれば、フロントダブルの方が軽さは出ると感じています。
フレーム剛性の違い
フレームの剛性が異なります。
カメレオンテ3:剛性低め(柔らかい)
ローマ2:剛性高め(硬い)
特にROMA2は剛性を高めるため、フロントフォークにあえてアルミフレームが使用されています。
剛性の高い低い(強弱)の違いは、走りの反応の良さに影響します。
私もよく使う「反応が良さ」というのは、加速が良かったり、逆に減速が良かったり、と自分の望む速度域までの速度変化が早いことをいいます。ロードバイクなど速さを求める自転車では、速度域の変化の早さが重要になります。
一方で、剛性の高いフレームは、一般的に硬い感じがして乗り心地が悪い場合が多いです。逆に剛性の低い自転車は柔らかさがあり乗り心地は良くなります。
カメレオンテとローマを乗り比べると、剛性の違いはハッキリわかります。
コンポーネントの違いもありますが、ローマ2の反応の良さは抜群です。ストレス無く速度が伸びていきます。
逆にカメレオンテは本当に乗りやすい自転車。柔らかさが乗り心地の良さを生んでいて、ロングライドにも最適な自転車といった印象です。
カメレオンテ、ローマのコンセプトを考えると、2台の剛性の違いもうなずけますね。
実際にカメレオンテ3とローマ2に乗ったときに感じた違いとともに、2台の特徴を比較しました。
ビアンキのクロスバイク購入の際のご参考にしてみてください。