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ツール・ド・フランスの楽しみ方(完全なるチーム戦)

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ツール・ド・フランスをご存知ですか?

まあ、聞いたことがない人はいないですよね。
自転車に乗る人も乗らない人も聞いたことがある、世界最大の自転車の大会です。

ツール・ド・フランスはもはやただの自転車の大会にあらず。ヨーロッパの文化であり歴史であり象徴とも言える存在です。

自転車の大会自体は、他の国、他の地域で同じような規模の大会が開催されています。もちろん大会のレベルも超一流です。ですが、それでも他の大会とは比較できない、比較対象ではない特別な存在がツール・ド・フランスです。

ツール・ド・フランスを1から10まで語ろうとすると、1つのサイトだけでは語り尽くせないほどの大会ですが、自転車乗りにとって語らずにはいられないのもツール・ド・フランスでしょう。

当サイトでは「ツール・ド・フランスって聞いたことがあるけど、どんな大会?」という超初心者のために、管理人である私が思うツール・ド・フランスの魅力を思いつくままに書いていこうと思います。

※尚、サイクリストにとって神のような存在の大会。それぞれ思う楽しみ方やこだわりがあり、私の思うポイントとは違うかもしれません。また超初心者向けなので、細かい部分を省略することもありますが、どうかご了承ください。

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現代の自転車レースは完全なるチーム戦

自転車は個人と個人の戦い。ロードバイクや自転車の大会に興味が無い人のほとんどがそう思っているでしょう。

現代の自転車レースは「完全なるチーム戦」です。
全ての選手はどこかのチームに所属し、チームのために走ります。

チームは所属する選手の中から「エース」を一人決めて、その選手に全てを注ぎます。他の選手もその選手のサポートに回ります。

エースのペーサーや風よけの壁になることはもちろん、他選手の駆け引きのため自分を犠牲にしてペースを乱して状況を打破したり、エースの自転車にトラブルが発生すれば、自分の自転車をエースに渡します。

ペース配分、戦略は全てチームで管理され、選手はその戦略を完璧に遂行するためだけに走ります。もちろん他チーム、他選手との駆け引きもありますから、臨機応変の対応が求められる場面もありますが、基本はチームが全て管理しています。

全ての選手はチームのため。チームはエースのため。

これが自転車レースの大前提です。

自転車レースの醍醐味はチーム戦

自転車レースの醍醐味は、この徹底したチーム管理によるチーム戦にあると言えるでしょう。

もちろん選手個人個人の走りも楽しみの一つです。山岳コースでの力強い走り、平坦コースでの最後のスプリント勝負。市民サイクリストでは考えられないほどの速さとスタミナで駆け抜けていきます。

その個人の力を最大限に活かすのもチームです。

山岳コース(山岳ステージ)でのチームの役割

山岳コース(山岳ステージ)では、エースを1秒でも早くゴールへ送り届けるため、ペース配分に気を遣いエースをできる限りサポートします。相手チーム、相手選手とのペース配分の駆け引きでサポートメンバーが犠牲となり、時にはペースを作り、時にはペースを乱したりします。

そのため、サポートメンバーは常に周りの状況を監視して、その場その場に応じた状況判断が必要となります。相手チームとの駆け引き、コース、天候などあらゆる条件を考えて、エースをできるだけ楽にさせることが求められます。

最終的にはエースの「個の力」が重要となり、エースが一人で山道を駆け上がりますが、それまでいかにトップと離されずに、いかにエースの力を温存させるか。そこが一つの見どころとなります。

平坦コース(平坦ステージ)でのチームの役割

平坦コース(平坦ステージ)はさらにチーム力がカギとなります。

平坦ステージは、トップと中団との時間の差がつきにくいため、最終的なスプリント勝負となります。200kmという長い距離を半日かけて走ってきて、勝負は最後の500mくらいで決まってしまうのです。

もちろん、最後の500mまで何もしないわけではなく、そこまで何人のサポートメンバーを残せるかが勝負の分かれ道となります。

最後のスプリント勝負では選手全員が全力で自転車を漕ぎます。その時速は60kmにも70kmにもなります。そのとき、できるだけ多くのチームメンバーで「縦の隊列」を作ることが求められます。

時速60km、70kmにもなると、風の影響が大きく、風が抵抗となりスピードにブレーキをかけます。

スリップストリームという言葉を聞いたことがあると思いますが、前を走る人・自転車・車の後ろに入ると、風の抵抗を全く受けずに走ることができるので、力も使わずに楽に単独で走る時以上のスピードを出すことができます。

最後のスプリント勝負では多くのサポートメンバーで隊列を作り、長い時間スリップストリームを維持します。隊列の先頭の選手が自分の限界まで漕ぎ続けて隊列を引っ張り、限界を超えると隊列から抜けて次の選手が隊列を引っ張ります。

こうして長い時間スリップストリームを作ることで、エースの力を温存したままスピードを維持することができます。そして最後の最後、残り200m付近でエースが力を爆発させます。

チーム戦略に失敗したり、チーム自身の力が弱いと、エースが長い間全速力で走ることになり、最後のスプリント勝負の時点で大きなビハインドを追ってしまうのです。2014年のツール・ド・フランスでは、キャノンデール・プロサイクリングに所属していた「ペーター・サガン」がそのような状態でしたね。

チームを見る、チームを知る。全てを犠牲にしてエースに捧げるチーム。そしてそのチームの期待を一身に受けて走るエース。そんな視点から自転車レースを見ると、今までとは全く違った楽しみ方ができると思いますよ。

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