自転車の世界は職人気質が多い

今日は思うところがあって、一歩踏み込んだ話題に触れようと思います。

競技自転車は歴史のあるスポーツです。

私の年齢は今現在34歳。1980年生まれです。

自転車の歴史は遡ること100年以上。
その100年の歴史の中で、常に進化を続けてきました。

当然、近年になっても日々進化を続けていて、特にフレームなどに使われる素材については、各メーカーがしのぎを削って技術開発に取り組んでいます。

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職人気質の対立もまた面白い自転車の世界

自転車はある種、職人気質のある世界です。

特に長年自転車に携わってきた50代、60代の諸先輩方々から見ると、私のような年齢と自転車歴の人間は、どんなに勉強したり沢山の自転車に乗っていても「昔の自転車も知らない若造が」という目で見られがちです。

私自身、そのような先人達の意見・指摘には否定的ではありません。

実際に「昔の自転車を知らない若造」ですし、先人達が体験してきた自転車の話しを聞くのはとても面白く勉強になるからです。※私のよくしてもらっているサイクルショップの店長も50後半の頑固オヤジです(笑)

先日も、クロモリフレームについてあれこれ調べていた時に、おそらく大先輩と思われる方の意見として「ファッション誌みたいな一般誌の自転車特集なんかだと、ほとんど自転車なんか乗った事ないような奴が、ちょっと調べた情報だけで『やっぱりクロモリっていいよね』なんて言っている」というのがありました。

先輩は長年の経験と実績に基づく根拠のある発言です。
一方、一般紙の自転車特集がほとんど自転車経験のない人が書いたかどうかはわかりませんが、若い人は若い人なりの視点や考え、感じたことをストレートに表現するときがあります。

このような自分の意見が強く出る自転車の世界は「職人気質で面白いなー」と感じるわけです。※私は趣味でランニングもするのですが、ランニング(マラソン)業界は自転車の世界ほど職人気質ではありません。

なぜこのようなエントリーを書いたのか?

私が、なぜ今回このような話題を取り上げたかと言うと、先述したクロモリフレームについて調べていたときに「若造は意見を言うな」的なことが書かれてあった記事を目にしたからです。

これについては「どうかなー?」と思いました。

私は、いつの時代も、仕事でも競技でも趣味でも、熟練世代の意見と若い世代の意見のぶつかり合いがあって初めて、業界だったり技術だったりの進歩があると思っています。

もちろん、長年の経験と実績を積む熟練世代の意見が正しいことの方が多いのですが、ときに若い世代の視点、斬新な発想や考え方が、業界を盛り上げたり技術革新を生むことがあります。

業界全体が盛り上がっていく中で、デメリットも出てくると思います。
ですが、必ずデメリット以上にメリットがあるはずですし、楽しいことが増えてくるはずですし、業界の盛り上がりや進歩には、若い力、新しい人たちというのは欠かせないと思うんですね。

クロスバイクやミニベロといった入りやすいジャンルから自転車に携わり、どんどん自転車人口が増えていって欲しいな、と思っています。

そして、そのような人たちの子どもが自転車に興味を持ち、新城幸也選手のような人がもっと沢山誕生して欲しいな、とも思っています。

私としては、同じサイクリストとして、老若男女いろいろな意見を言いながら楽しく自転車に乗れればそれでいいんです。

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