1976年にファミリービジネスとしてアメリカで創業した「TREK(トレック)」を代表するスピードタイプのクロスバイク「7.3FX」と「7.4FX」
スポーツクロスバイクのレベルを一段引き上げたFXシリーズのエントリーモデルである「7.3FX」と「7.4FX」です。
TREKの名前を一般ユーザーにも浸透させたベストセラーモデルで、7.3FXと7.4FXの違いはフロントフォークが「アルミフォーク(7.3FX)」か「カーボンフォーク(7.4FX)」かの違い。
カーボンフォークを使用した7.4FXは、スポーツクロス初心者に大人気のモデルで、適度な剛性のアルミフレームと、振動吸収性に優れたカーボンフォークの効果で、スピードタイプながら乗り心地に配慮されたバイクです。
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TREK(トレック)7.3FXと7.4FXの試乗レビュー
- 価格:(7.3FX)62,000円、(7.4FX)72,000円
- 重量:-
- ギアの枚数:3✕9
- タイヤの幅:32c
TREK 7.3FXと7.4FXは両方とも乗車経験があり、7.3FXは何と言っても私が初めて乗ったクロスバイクであり、7.4FXは、7.4FXを所有している友人とロングツーリングに出かける際によく乗せてもらっています。
TREK 7.3FXは、初めて購入したクロスバイクということもあってかなり愛着があるのですが、TREK FXの性能を十分引き出し、ロングライドも楽しみたいというのであれば、断然「7.4FX」がお勧めです。
理由は7.4FXに採用されているカーボンフォーク。
長時間乗り続けるロングライドでは、路面からの振動で手首、腕、肩などの上半身への負担が蓄積していきます。
カーボンフォークは路面からの振動を吸収して、上半身への負担を軽減してくれる効果に優れているので、街乗りレベルの短い時間だとアルミフォークとそれほど違いはないのですが、長時間のロングライドでは疲れ具合が全然違います。
スピードタイプのクロスバイクとしては、Bianchi CAMALEONTE(ビアンキ カメレオンテ)よりも、より走りを追求したクロスバイクで、カチッとしたメリハリのある走りが実現しやすく、より硬く速い疾走感が楽しめます。
サドルも圧力を分散し負担を軽減する設計になっていて、長時間乗っていてもお尻があまり痛くならないのも7.4FXの特徴です。
クロスバイクの先駆け的存在だったFXシリーズ
トレックのFXシリーズといえば、クロスバイクの先駆け的な存在です。
今でこそクロスバイク人気も高まり、各メーカー・各ブランドいろいろな車種を販売していましたが、クロスバイクが出だした当初は車種も取り扱うサイクルショップもそれほどありませんでした。
トレックのFXシリーズは、サイクリストの中でクロスバイクが認知されだした頃からのクロスバイクで、当時から「ロードバイクのようなスポーツバイクの醍醐味が味わえる自転車」として評判の高いクロスバイクでした。
7.4FXの2015年モデルは、販売を開始してから初めてのフルモデルチェンジとなり、FXの良い部分は活かしつつ、軽量化など更なる進化を遂げています。
スポーツバイクとしての走りが楽しめる導入車としては最適な1台で、クロスバイク本来の目的である「手軽に乗れてロードバイクのような疾走感を体感できる自転車」としてはこれ以上ないクロスバイクだと思います。
最新の2015年モデルの乗り心地も期待を裏切らない完成度の高さです。街乗りだけでなく、週末のロングライドやツーリングも楽しみたいという方には「TREK 7.4FX」をお勧めします。