タイヤ幅の違いは走りにどのくらい影響するのか?

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クロスバイクを初めて見たとき、そのタイヤの細さに驚くと思います。

私も初めてクロスバイクを購入したときは「今まで乗ってた自転車と全然違う!」と思ったし、サイクルショップに展示してあるロードバイクのタイヤを見たときは「本当にこんなタイヤの細い自転車に乗れるの!?」と思ったくらいです。

実際に乗り慣れてみると、クロスバイクレベルのタイヤ幅なら気にならなくなるのですが、初めて購入を考えるときはタイヤ幅も気になりますよね?

今回は、タイヤサイズとタイヤ幅の見方、タイヤの幅が走りにどのくらい影響するのかをご紹介します。

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タイヤサイズとタイヤ幅の違い

クロスバイクやロードバイクなどの「スポーツバイク」の雑誌などを見ると、タイヤサイズについて「700×28C」などと表記されているのを目にします。

700はタイヤサイズ(大きさ)
28Cはタイヤ幅

を表しています。

タイヤサイズについて

700のタイヤサイズは、ママチャリなどの一般的な自転車で馴染みのある長さ「インチ」にすると、便宜上28インチのサイズとなります。

700という数字は「700ミリメートル」という値なのですが、W/O規格の場合、700×28Cのタイヤ外径はおよそ680mmとなります。※この辺の細かい話はリムなどの長さでも表現が異なることがあるので、大雑把に700=700ミリメートルと覚えておいて問題はありません。

タイヤ幅について

28Cのタイヤ幅は、そのまま「28ミリメートル」となります。
これより細い25Cは「25ミリメートル」、23Cは「23ミリメートル」となります。

つまり、「700×28C」と表記された場合は「700mmの外径(ホイールの大きさ)に28mmのタイヤ幅」ということになります。

※詳しくはもっと複雑な規定になりますが、クロスバイク初心者向けということであれば、まずは上記で覚えておけばよいと思います。

タイヤ幅の違いによる走行性能、乗り心地の違い

今現在市販されているクロスバイク、ロードバイクのタイヤサイズ(タイヤの大きさ)は「700C」が主流で、ほとんどの自転車で採用されています。

タイヤ幅については大体以下のような目安で販売されています。

クロスバイク:32C~25C
ロードバイク:25C以下

ママチャリとは全然違う

ママチャリからクロスバイクに乗り換えたとき「32Cのタイヤ幅ではそれほど走りは変わらない」という記事を目にしたことがありますが、そんなことはありません!

ママチャリとクロスバイクでは、フレームの構造、ライディングポジション、車体重量、タイヤサイズなど全てが違いますし、タイヤ幅が近くても空気圧が全然違うので、ペダルを漕いだときの軽さ、加速の速さが全然違います。

タイヤ幅の違いによる影響

では、同じクロスバイクで、32Cと25Cで違いがあるのか?と言われると、細かく言えば違いがあるし、大きく見れば違いはありません。

細かく走行性能や乗り心地を比較すれば32Cと25Cでは明らかに違いがわかります。

32Cの方が乗り心地もいいですし、段差や路面の凹凸の衝撃にも柔らかいです。

一方、25Cは乗り心地の快適さでは32Cよりシビアですが、ペダルを漕いだときの軽さ、スピードに乗って加速した時の疾走感、コーナリングの挙動という走行性能からみたら25Cの方が楽しめます。

  • 乗り心地の快適さ:32C
  • スピードの出しやすさ:25C

ですが、街乗りを楽しむためにはどちらがよいか?ロードバイク並みの走りを楽しむためには?という大きな視点で見れば、32Cも25Cも変わりません。

25Cくらいまでであれば、街乗りでも十分快適に走行できますし、クロスバイクではどんなにタイヤ幅を細くしようとも、ロードバイク並みの走りを実現することはできません。※さすがに25C以下となると段差や凹凸いっぱいの街乗りでは厳しいです。

個人的にはタイヤ幅が32Cでも28Cでも25Cでも、それほど気にする必要はないと考えています。

タイヤ幅が細くなる=パンクしやすいわけでもないですし、後々のメンテナンスが変わるわけでもありません。

クロスバイクに乗り慣れた頃に、どうしてもタイヤ幅が気になるようなら、替えられる範囲内で違うタイヤ幅のホイールに付け替えればよいのです。

クロスバイク初心者は、タイヤ幅はあまり気にせず、デザイン、カラー、メーカー、フレーム素材といった他の要因を優先するようにしましょう。

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