クロスバイクに10年も乗っていると、クロスバイクの初心者から質問を受ける機会も多くなるのですが、よくある質問に「キャノンデールのQUICK4とトレックの7.4FXはどちらがいいか?」というのがあります。
Cannondale QUICK4(キャノンデール クイック4)はキャノンデールを代表するクロスバイクであり、TREK 7.4FX(トレック 7.4FX)もトレックを代表するクロスバイクです。
この2台だけに限らず「コレとコレならどちらを買ったほうがいい?」と聞かれることが多いのですが、実は一番困る質問なんですよね(笑)
まあ、それは後述するとして、今回はQUICK4と7.4FXの特徴と違いについてまとめてみます。
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QUICK4と7.4FXの特徴
キャノンデール「QUICK4」
両方とも乗ったことのある個人的な感想として、QUICK4と7.4FXを一言で言うと、両方とも「スポーツバイクとしての色が強いクロスバイク」という印象で、特徴がよく似ています。
だからこそどちらを選ぶか迷うのだと思いますが。
運動性能が高い
運動性能が高くてハンドリングのコントロールがしやすいです。
ショックを吸収してとにかく振動を抑えるというのではなく、不快な振動を伝えずに走りのリズムを作りやすくするための振動がフォークから伝わってくるイメージ。
わかりやすく言うと、スポーツカーに乗った時の心地よいエンジン音や心地よい振動が伝わってくる感じですね。
踏み込んだときの反応の良さ
ペダルを踏み込んだときの反応と加速力がいいので、メリハリのある乗り方にピッタリのクロスバイクです。
「街乗りでゆっくり」「ゆったりサイクリング」というよりも、キビキビとした走りが得意な自転車なので、素早いストップ&ゴーを繰り返すメッセンジャーや週末ロングライドを楽しむのに最適なクロスバイクと言えます。
2台とも完全に「スポーツ」としてのクロスバイクなので、限界性能はかなり高いところに設定されています。街乗りだけではなく、スポーティーな攻めのある走りをしたい人には、どちらを選んでも決して後悔しない1台になると思います。
QUICK4と7.4FXの違い
TREK「7.4FX」
大きな違いは「ハンドルポジション」です。
QUICK4のハンドルポジション
QUICK4は、ハンドル部分のトップチューブが長くてハンドルが高い位置にあるので、体に近いポジションとなります。
また、ハンドル幅が広いので、他のスポーツタイプのクロスバイクに比べて少し上体が起きた楽なライディングポジションになります。
7.4FXのハンドルポジション
対して7.4FXのハンドルポジションは低い位置にあるので、少し前傾姿勢が強くてよりロードバイクに近い姿勢になります。
ロードバイクのように完全に水平になるわけではないし、サドルの高さによってもポジションは変わりますが、QUICK4と7.4FXを比較するならQUICK4の方が、やや楽な姿勢であると言えます。
QUICK4と7.4FXはどちらを選べばいいのか?
クロスバイクに乗っている時の姿勢は、個人によって好みが分かれるところです。
クロスバイクに慣れてくると、サドルの高いライディングポジションが心地よくなり、サドルをどんどん上げてかなり前かがみのポジションをとる人が多いです。
私自身は、サドルは適正の高さを保って乗るのが好みなので、クイック4のハンドルポジションに違和感はありませんでしたが、サドルを上げてハンドルの位置を下に置きたい人には窮屈に感じるかもしれません。
ですが、クロスバイク初心者の場合は、クイック4のハンドルポジションの方が自然に入れるかもしれません。前傾姿勢は慣れないと上半身が疲れますからね。
ざっくりとした切り分けで言えば
- クロスバイク初心者で最初の1台ならQUICK4
- 他のクロスバイクからの乗り替えなら7.4FX
をおすすめします。
ただし、何度も言うようですが、乗ってみたときの感触やライディングポジションは完全に好みが分かれる部分なので、できれば2台を試乗してみて実際に乗ってみた印象で決めるのが一番です。
基本的な走行性能は似ているし、クロスバイクとしての特性も似ています。使用されてるコンポーネント、ギア比、タイヤも同レベル。タイヤサイズも一緒です。
あとは、どちらかで迷っているのなら
- ライディングポジション
- デザイン
- カラーリング
といったビジュアル(見た目)の好みで選べば間違いありませんよ。
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