カメレオンテとローマはどちらを選べばよいのか?

camaleonte3_roma2

Bianchi(ビアンキ)を代表する2つのクロスバイク。
「CAMALEONTE(カメレオンテ)」「ROMA(ローマ)」

どちらもビアンキのブランドカラー「チェレステカラー」をモデルに揃えていて、他ブランドも含めてクロスバイクの中でも人気の2台です。

シリーズの価格帯も見た目も似ている自転車なので、初めてビアンキのクロスバイクを購入するときに少し混乱させてしまう構成ですよね。

今回は、カメレオンテとローマの細かい違いと「カメレオンテとローマはどちら選べばいいのか?」までご紹介します。

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カメレオンテとローマの違い

カメレオンテとローマはシリーズの中でランクがあり、それぞれ1、2、3・・・と数字が大きくなるにつれてランクと価格が高くなっていきます。

今回は同価格帯のカメレオンテ3とローマ2の違いについて詳しく比較します。

カメレオンテ3 ローマ2
コンポーネント Shimano ACERA Shimano SORA
ギア比 3×9(27段変速) 2×9(18段変速)
重量 11.3kg 10.9kg
フレーム ALUMINIUM ALUMINIUM
フォーク ALUMINIUM ALUMINIUM
サドル Selle Royal LOOKIN ATHLETIC RVS Velo VL-3289
価格 100,000円 103,000円
違い 街乗りタイプ スピードタイプ

こう見ても非常に似てる構成ですが(笑)

コンポーネント、フレームのサイズ、タイヤ、サドルなどを比べると、「カメレオンテが街乗りを楽しむタイプ、ローマがある程度スピードを出してロングライドやツーリングを楽しむタイプ」と言えるでしょう。

コンポーネントの違い

2016年現在のカメレオンテ3とローマ2に使用されているコンポーネントは以下のとおりです。

Shimano ACERA Shimano SORA

  • カメレオンテ3:Shimano ACERA
  • ローマ2:Shimano SORA

両方ともシマノ製のコンポーネントを使用していますが、カメレオンテ3がマウンテンバイク向けのACERAを使用しているのに対し、ローマ2はロードバイク向けのSORAを使用しています。

コンポーネントの違いは、発進・加速の反応性、回転部分の心地よさなど走りの部分に影響します。

一般的に、10万円を切るクロスバイクにはマウンテンバイク向けのコンポーネントが使用され、走りのみを追求するよりも、乗り心地を含めたトータルバランスを優先します。

一方、ローマに採用されているロードバイク向けのコンポーネントは、走行性能を高めて発進・加速などの反応性が高まります。

カメレオンテは街乗りのような細かくストップ&ゴーを繰り返す走りに向いていて「余裕を持って走りを楽しむタイプ」なのに対し、ローマは幹線道路などをズバッと走る抜けたりロングライドなど「ある程度スピードを出して速度を楽しむタイプ」となっています。

  • カメレオンテ:余裕を持って走りを楽しむタイプ
  • ローマ:ある程度スピードを出して楽しむタイプ

ギア比(変速段)の違い

2015年モデルのカメレオンテ3とローマ2のギア構成は以下のとおりです。

  • カメレオンテ3:3×9(27段変速)
  • ローマ2:2×9(18段変速)

カメレオンテ3がフロントトリプルの27段変速なのに対し、ローマ2はフロントダブルの18段変速です。

フロントトリプルのギア構成は、軽さが必要な細かい街乗りから、山の上り坂での軽さを求めるシチュエーションなど、街乗り・初心者を対象としたギア構成です。

フロントダブルのギア構成は、ロードバイクでも採用されているギア構成であり、スムーズなギアチェンジを促し、走りに軽さが出てきます。

まあ、フロントトリプルであるからと言って、全部のギア比を使う人はいないと思います。
ギアレシオも異なりますので、個人的に走りのスムーズさを求めるのであれば、フロントダブルの方が軽さは出ると感じています。

フレームの違い

フレームは同じアルミフレームが使われていますが、写真を見てもわかるとおり、フレームの細さ(太さ)が全然違います。

カメレオンテは太く、ローマは細いフレームです。
同じ材質でフレームの太さが違うということは、剛性が異なるということです。

  • カメレオンテ3:剛性低め(柔らかい)
  • ローマ2:剛性高め(硬い)

剛性の高い低い(強弱)の違いは、走りの反応の良さに影響します。

私もよく使う「反応が良さ」というのは、加速が良かったり、逆に減速が良かったり、と自分の望む速度域までの速度変化が早いことをいいます。ロードバイクなど速さを求める自転車では、速度域の変化の早さが重要になります。

一方で、剛性の高いフレームは、一般的に硬い感じがして乗り心地が悪い場合が多いです。逆に剛性の低い自転車は柔らかさがあり乗り心地は良くなります。

カメレオンテとローマを乗り比べると、剛性の違いはハッキリわかります。

コンポーネントの違いもありますが、ローマ2の反応の良さは抜群です。ストレス無く速度が伸びていきます。
逆にカメレオンテは本当に乗りやすい自転車。柔らかさが乗り心地の良さを生んでいて、街乗りでゆったり楽しむのに最適な自転車といった印象です。

カメレオンテ、ローマのコンセプトを考えると、2台の剛性の違いもうなずけますね。

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カメレオンテとローマの選び方

まず最初に結論を言うと、

  • 通勤・通学など街乗りメイン:カメレオンテ
  • ロングライドやサイクリングメイン:ローマ

という基準で選んでください。

そのうえで、迷うポイントによって選ぶポイントも変わります。

見た目のデザイン・カラーで迷っている場合

例えば「見た目はカメレオンテだけど、走行性能的にロード系がいいので迷っている」というのであれば、そのときは間違いなく見た目で選んでください。

クロスバイク初心者でも選びやすいこの価格帯のレベルの場合、MTB系コンポでもロード系コンポでもそれほど走行性能に差はありません。

コンポーネントも逆ピラミッドのように、上位モデルにいけばいくほど違いがハッキリ表れますが、初心者導入レベルの自転車では、コンポーネント以外のパーツ、フレームも導入レベルのパーツが使用されているため差が出にくいのです。

但し、差が出にくいというだけで、品質が悪いというわけではありません。
近年のクロスバイク製品の品質向上は素晴らしく、この価格帯でここまでのレベルの走りを実現していることは驚きしかありません。

ですので、見た目と走行性能で迷っているのであれば、ぜひ見た目で気に入った方を選んでください。その方が長い間愛着を持って乗り続けることができると思います。

コンポーネントなど走行性能で迷っている場合

「デザインはどちらも気に入っているけど、街乗りでもロングライドでも両方乗りたい」などカメレオンテとローマの走行性能の違いで迷っている場合は、その差を意識して選ぶ必要があります。

どちらも乗ったことのある私の印象としては「乗り心地は断然カメレオンテ3、剛性を感じて発進・加速感を味わいたいならローマ2」といった印象です。

2つの自転車乗ってみた印象をご紹介します。

カメレオンテ3とローマ2を乗ってみた感想

カメレオンテ3の試乗

camaleonte3

自転車としての乗り心地、全体的な走りのトータルバランスはカメレオンテです。特にカメレオンテ3は10万円ジャストの価格とは思えないほどの品質。

ゆっくりとした走りでも、ある程度スピードを出した走りでも、走っていてストレスを感じることがありません。どんな路面状況でも走りを心地よく楽しむことができます。

手に感じる振動もそれほどなく、サドルもパットがなくても大丈夫。

かといってロングライドで疲れるかというとそうではなく、スピードを出した長時間のライドでもそれほど疲れることがありません。

街乗りからロングライドまで。オールマイティに活躍するのがカメレオンテです。

参考:私がビアンキ カメレオンテを選んだ理由

ローマ2の試乗

roma2

一方ローマ2は走りの反応性を楽しむタイプ。

カメレオンテが柔なら、ローマは剛。
ペダリングしたときの反応性能が抜群で、坂にさしかかったときのダウジングでグングン登っていくし、平地での急加速も反応よく伸びていきます。

ブレーキの効きも良いので、街中でのストップ&ゴーもキビキビと、幹線道路での長い直線ではズバッとした走りを実現することができます。

フロントダブルのSHIMANO製SORAコンポーネントの影響も大きいでしょう。

一番能力を発揮するのが、ある程度スピードを出して走るロングライドやツーリングです。

スピードを出して走ったときの安定感は抜群。ロードバイクの走りにもついていくことができるし、スピードを出したときのストレスや疲れもありません。

単純にロングライドやツーリングだけを比較するなら、カメレオンテよりもローマです。その分、街乗りのゆっくりとした走りはカメレオンテの方が得意です。

まとめ

さて、以上のように2台を比較してきましたが、正直クロスバイク初心者にとっては、2台の細かい違いはわからないと思います(笑)

カメレオンテもローマも、それほどクロスバイクとしての完成度が高いということです。

ですので、最初にも言ったとおり

  • まずはデザインやカラーの好みが最優先
  • 街乗りからロングライドまで楽しみたいのならカメレオンテ
  • ツーリングやスピードを楽しみたいのならローマ

という基準で選べば間違いありません。

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