クロスバイクに使用されているフレーム素材は「アルミ」「カーボン」「クロモリ」の3種類が主に使われています。
その中でも最近は「アルミ」か「カーボン」が多いでしょうか。
各素材にそれぞれの利点があり、乗り心地にも影響するのですが、ロードバイクやクロスバイクなどスポーツバイク初心者は経験もないですし、購入時に沢山の自転車を乗り比べることもできません。
私自身、クロスバイク初心者のときは、アルミとカーボンで乗り比べてもよくわかりませんでした。
それよりもデザイン、カラー、大きさなどが気になっていましたね。
クロスバイク初心者向きのフレーム素材があるのか?
そのことについてちょっと考えてみたいと思います。
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フレーム素材の違いは個人の好みに尽きる
まず最初に言えることは「フレーム素材の違いは個人の好みに尽きる」ということ。
それを言ってしまうと元も子もないのですが・・・(^_^;)
フレームの違いはとにかく色々な車種を乗ってみないとわかりません。
同じ「カーボン」と言ってもメーカーによって感触は違いますし、フレームとフロントフォークのバランスも乗り心地に影響します。
※アルミとフルカーボンの違いはクロスバイク初心者でもわかると思いますが
アルミの硬い走りがいいと言う人もいれば、クロモリの柔らかい乗り心地がいいと言う人もいます。
私自身の好みで言えば、アルミの硬い走りか、カーボンの軽さを活かした軽快な走りが好きですね。クロモリは少し柔らかすぎる印象でした。
ただ、細身のクロモリフレームってめっちゃカッコいいんですよね!
GIOS AMPIO(ジオス アンピーオ)に代表されるように、細身のクロモリフレームは、ガッチリした王道のクロスバイクにはないシャープな印象がオシャレ。
最近では、クロモリフレームのクラシックなスタイルも流行りになっています。
参考:オシャレな街乗りバイク「Tern RALLY(ターン ラリー)」
クロスバイク初心者にお勧めのフレーム素材
上記の「フレーム素材は個人の好み」という前提はありますが、個人的にクロスバイク初心者にお勧めのクロスバイクは「アルミ」か「カーボン」です。
カーボンと言っても、フルカーボンのクロスバイクは一部のハイエンドモデルだけですから、基本はフロントフォークの素材の違いになります。
今現在のクロスバイクの主流が「アルミ」と「カーボン」なだけあって、やはりクセがそれほどなく誰が乗っても乗りやすいのは「アルミ」か「カーボン」です。
アルミとカーボンの違いは、よく衝撃吸収性の違いで説明されます。
街乗りをイメージしている人は、道路の段差などの衝撃の違いを想像されますが、ちょっと違います。
道路の段差レベルの場合、スピードを出して突っ込めばアルミだろうがカーボンだろうが衝撃はあります。逆にスピードを落としてゆっくり走れば衝撃はありません。
違いが出てくるのは、ツーリングなどロングライドをしたときの疲労度やスピードを出して舗装路を走った時の感触です。
舗装路とはいえ、アスファルト上は細かい凹凸があります。
時速30km以上のスピードで走っていると、その細かい凹凸の伝わりがアルミとカーボンでは結構差が出てきます。
この場合、個人の好みの違いはありますが、初心者なら「カーボンフォーク」を採用しているクロスバイクの方が良いでしょう。アルミフォークよりも、ストレスなく快適に乗ることができると思います。
クロスバイク選びには、ブランド、大きさ、デザイン、カラー、予算などいろいろな判断基準がありますが、素材がどれがいいかわからないという場合は「カーボンフォーク」を採用しているクロスバイクをお勧めします。
【補足】
今回は「市販されているクロスバイク」を前提に説明しています。
フレームの違いは単に材質の違いだけではなく、その他の要因も関係してきます。
例えば、アルミでもチタンでもクロモリでも、剛性を高めれば重く・厚くなり、剛性を下げれば軽く・薄くなるのが一般的です。
カーボンは他の金属とは異なり、カーボン繊維と樹脂で作られているため、製造方法によって軽くて剛性の高い(軽くて柔らかい)フレームが作れます。
そのため「クロスバイクレベルのある程度剛性のあるフレームにするためには、クロモリなどの金属は重くなる」というのが本当で、単純に「クロモリ=重い」わけではないのです。
フレームの素材については深い話になりますし、エントリーモデルのクロスバイクではそこまでシビアに考える必要はないと思っています。