TREK 7.4FXといえば、FXシリーズの中でも最も人気の高いモデルで、クロスバイク初心者から既に何年も乗っている人、ロードバイクのセカンドバイクとしても大人気の自転車です。
2015年モデルは、しばらくぶりのフルモデルチェンジとなり、フレームが一新されて全体的に細身のシルエットになりました。
前年モデルまでは、洗練された走りの中に骨太のガッシリとした印象が強かったですが、2015年モデルは、安定感はそのままに、軽快なハンドリングと見た目の軽さから、一気にカジュアルでスポーティーな印象を感じる一台となっています。
そして7.4FXは、FXシリーズ唯一の油圧式ディスクブレーキ搭載モデルである「7.4FX DISC」が販売されています。
クロスバイクでは、リムを挟んでスピードを制御する「Vブレーキ」が主流ですが、今回、ディスクブレーキ搭載モデルの「7.4FX DISC」に乗る機会ができたので試乗してきました。
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7.4FX DISC ディスクブレーキの効果は?
- 価格:91,000円
- コンポ:SHIMANO ACERA
- ギアの枚数:3✕9
- タイヤの幅:32c
注目のディスクブレーキは「気持ちのいいブレーキング」という印象です。
ディスクブレーキは雨天時のブレーキングでVブレーキよりも制動力を発揮すると言われていますが、晴天時でも一段上の心地よいブレーキングを実感できます。
特に力のない小柄な女性には、ありがたいブレーキかもしれません。
「ディスクブレーキはクロスバイクには必要ない」という意見をよく聞きます。
確かに、シビアな制動力が求められるロードバイクとは違い、クロスバイクはロードバイクよりは気楽に乗る自転車ですので、油圧式ディスクブレーキを採用するほどの制動力は必要ないかもしれません。
ですが、91,000円という値段でディスクブレーキを採用できるのは凄いことですし、やはりVブレーキと比較すると、ブレーキング時の違和感の無さ、効きの良さ、攻めの走りをした時の制動力は圧倒的にディスクブレーキが上です。
TREK 7.4FXが持ち合わせている加速・反応性の良さ、スポーツタイプのキビキビとした走りと、しっかりとしたディスクブレーキの制動力は、選択肢として十分アリな組み合わせだと思います。
ディスクブレーキのメリット・デメリット
メリット
・制動力の高さ
・リムの磨耗防止
・非力な女性でも楽にスピードを制御できる
デメリット
・ホイールの選択肢が少ない
・スポークの本数が減らせない
・輪行時のディスクローターが扱いにくい
ホイールの選択肢については、もともとクロスバイクはエンド幅の問題があり、手組一択となるので、それほど気にする必要はありません。
リムを挟むVブレーキとディスクブレーキでは、制動力が伝わる経路が違います。
ディスクブレーキでは、スポークを介して制動力を伝えるため組み方やスポーク本数に制限がかかります。
輪行時(クロスバイクをバラして運ぶ時)に、ディスクローターの扱いがシビアになりますが、そもそもこの価格帯のクロスバイクをそれほど輪行するとは考えにくいので、これもあまり気にする必要はないと思います。
実際に試乗してみて感じたのは、7.4FXとディスクブレーキの相性の良さです。
スポーティーな7.4FXの操作性・走行性能にディスクブレーキの制動力が加わることにより、一段上の攻めの走りを実現することができます。
ですので、通勤・フィットネス・100kmのロングライドなどオールマイティに活躍し、体力やクロスバイク歴に問わず、全ての人が満足する一台であると感じました。
クロスバイク購入を考えている初心者の方は、ぜひTREK 7.4FX DISCも選択肢の一つに入れておいて欲しいですね。