初めてクロスバイクを購入すると、ギアの変速の多さに驚くと思います。
それまで乗ったことのある自転車は、大体「低速、中速、高速」の3段変速か、子どもの頃の自転車なら、トップチューブに変速レバーがついている5段変速ではないでしょうか?
最近のクロスバイクは
- 3✕8=24段変速
- 3✕9=27段変速
が基本です。
フラットバーロードになると「2✕9=18段変速」などもありますが、いずれにしてもこれほど多くの変速は初めてでしょう。
クロスバイク初心者にとって「どのタイミングでどのギアを使えばよいか」は意外と難しいです。私も初心者のころはギアチェンジに迷いました。
今回は正しいギアチェンジの仕方をご説明したいと思います。
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ギアチェンジは走りながらする
ギアチェンジは必ず走っている状態で行います。
もっと正確に言うと「ペダルを漕いでいる状態」でギアチェンジします。
止まっている状態やクランクを逆方向に回している状態でのギアチェンジは絶対にしてはいけません。チェーンが外れる原因となってしまいます。
また、ペダルを漕いでいる状態でギアチェンジをするからといって、ペダルを力強く踏み込んだ状態でのギアチェンジもしてはいけません。ギアの歯車やチェーンを傷める原因となってしまいます。
急加速するためにギアチェンジをすると思いますが、必ず普通にペダルを漕いでいる状態でギアチェンジをして、ギアが変わってからペダルを踏み込むようにしましょう。
ギアチェンジをするタイミング
ギアチェンジをするタイミングはいつでしょうか?
クロスバイク初心者は、つい重いギアで力いっぱい踏み込んでスピードを出そうとしますが、あまり良いライディングではありません。
ケイデンスを一定にするためのギアチェンジ
クロスバイクなどスポーツバイクのライディングの基本は「できるだけ同じケイデンスでクランクを回すこと」です。
ケイデンスとは、1分間に回すクランク回転数のことです。
クロスバイクやロードバイクでは、体力の消耗をできるだけ抑えるために、平地でも坂道でもできるだけ同じケイデンスで走れるようにギアチェンジを利用します。
まあ、ロードバイクや競技ではないので、あまりケイデンスにこだわらずに楽しく走れればそれでいいのですが、せっかく変速があるのですから、本来の使い方をした方がもっと楽しくなるはずです。
ケイデンスについて詳しく知りたい方は、以下のページをご参照ください。
加速するためのギアチェンジ
加速するためにギアチェンジすることは誰でも思いつくことですが、いきなり重いギアにするのはスマートではありません。
加速するときは逆。軽いギアにギアチェンジします。
一度軽いギアに落としてケイデンスを上げてから、重いギアにギアチェンジします。そうすることで短い時間でスピードが出るスムーズな加速を実現することができます。
どのギア(歯車)を使うのか?
クロスバイクはフロント(ペダルの部分)とリア(後輪の部分)にギアがあり、その2つを組み合わせてギア比を作ります。
フロント3枚、リア10枚のクロスバイクだと、単純に組み合わせは30通りとなるので、どの組み合わせで走ればいいのか迷ってしまいます。
まず、基本的に全てのギアの組み合わせは使いません。
私が現在乗っている「Bianchi CAMALEONTE 5(ビアンキ カメレオンテ)」は、フロント3枚、リア10枚の「3✕10」ですが、全ての組み合わせは使っていません。
外と外、内と内の組み合わせは使わない
やらない方がよい組み合わせは「大✕大」と「小✕小」の組み合わせです。
「大✕大(外側と外側)」の組み合わせはチェーンに負荷がかかるので、チェーンの寿命を早めたりライディング中にチェーンが切れる原因となります。
「小✕小(内側と内側)」の組み合わせは、ライディング中にチェーンが外れる原因となったり、段差などでチェーンが絡まるケースもあります。
できるだけ真ん中のギアを組み合わせて使う
ギアの構成は、できるだけ真ん中の組み合わせを中心にして使います。ケイデンスを一定に保つように乗れれば、あとは個人の自由です。
例えば私の場合、平地の街乗りは、フロントが「2」リアが「3~6」で調節します。
そこに坂道が入ったり急加速したい場合などはフロントを「1」に落としたり、リア「7」を使ったりします。
スムーズに走れる組み合わせ、ギアチェンジしやすい組み合わせは個人によって違うので「真ん中のギアを使うようにする」を基本に、あとは自分の好みのギア比を見つけながら走ってください。
ギアチェンジを楽しみながら走るのも、クロスバイクの楽しみ方のひとつですよ!
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