世界で3番目に大きいスポーツイベント「ツール・ド・フランス」
自転車界最大の大会で2015年の今年で第102回を迎える歴史ある大会でもあります。
第102回大会は7月4日に開幕。
オランダのユトレヒトで開幕して、そこからベルギーへ南下するコースです。
先日まで開催されていたジロ・デ・イタリアでは、チーム・ティンコフサクソのアルベルト・コンタドールが前評判通りの実力を発揮して、見事総合優勝を果たしました。
来月から始まるツール・ド・フランスでも、コンタドールが強さを発揮するのか?昨年の覇者ヴィンチェンツォ・ニーバリが連覇するのか?昨年不本意な結果になってしまったチームスカイのクリス・フルームが返り咲くのか?注目が目白押しです。
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第102回のツール・ド・フランスのコース
第102回ツール・ド・フランスの開幕はオランダのユトレヒト。
初日から個人TTが行われる珍しいスタートです。
そこからベルギー方面へ南下して、第3ステージではフレッシュ・ワロンヌのゴールとしてお馴染みのウイの壁、第4ステージでは昨年波乱の展開を作った今大会最長のステージが用意されています。石畳セクションも昨年より長くなって、またトラブルが続発してしまうのか?選手としては雨だけは降ってほしくないセクションでしょう。
後半はピレネー山脈とアルプス山脈の山岳コースを反時計回りに登っていくコースで、中盤から終盤にかけて順位が決まっていく過酷なコースになっています。
個人的には昨年のような波乱続きはちょっと避けて欲しいかな、という印象です。
天候、故障、アクシデントは自転車レースの付き物ですが、レース序盤で有力選手が相次いでリタイヤするのは盛り上がりに欠けてしまいますからね。
ツール・ド・フランス注目選手のご紹介
第102回ツール・ド・フランスで個人的に注目している選手をご紹介します。
チームスカイ クリス・フルーム
第100回ツール・ド・フランスの総合優勝クリス・フルームです。
実力は誰もが認めるところで、超一流のクライマー。
昨年は天候の不運、レース展開の不運でリタイヤ。さすがのフルームでも3回の落車と骨折ではレースを続けることができなかったです。
そんな悔しい思いをしているからこそ、今年はリベンジに燃えているはずです。
チーム力もトップクラスの力があるから、チームとしてどのような戦略を立ててレースに臨むのか、ここ一番というところでフルームがどのような走りを見せてくれるのか注目しています。
チームティンコフサクソ コンタドールとサガン
個人的にはここが超注目。
先日のジロ・デ・イタリアの覇者「アルベルト・コンタドール」と、今年からキャノンデールからティンコフサクソに移籍した「ペーター・サガン」の共同戦線です。
アルベルト・コンタドールは毎回優勝候補の一人としてあげられる選手で、もちろん今年もその一人。ティンコフ・サクソとしてもNo.1エースはコンタドールです。
対してペーター・サガンも、昨年まで3年連続でポイント賞獲得している実力者で、チーム力があればもっと上を狙える選手として注目されていました。今年はティンコフ・サクソに移籍してチーム力も抜群。
スプリントとクライマーでどのようなレース展開を見せるのか?サガンがサポート一本に徹するとは考えにくいし、それじゃ面白くありません。
二人がどのような共同戦線を張って、チームとしてどのようにレースを展開するのか、非常に興味のあるところです。
チームモヴィスター ナイロ・キンタナ
一昨年の2013年第100回大会で山岳賞と新人賞を獲得したチームモヴィスターのナイロ・キンタナ。総合でも2位に入り一気にトップ選手の仲間入りを果たしました。
2014年はジロ・デ・イタリアに専念するためツール・ド・フランスを回避したけど、そのジロ・デ・イタリアでは総合優勝としっかり結果も残しています。
今年はキンタナがチームのエースでリーダー。35歳となるベテランのアレハンドロ・バルベルデがサポート役に回るなど、チームのサポートも手厚い。
昨年のツール・ド・フランス覇者ニバーリをはじめ、コンタドール、フルーム、サガンが注目される中、ダークフォースNo.1となるのがキンタナだと思います。
個人的には、展開によってはキンタナの優勝も十分あり得ると思っています。あとはツール本番までチーム力をどの程度高められるか?がカギになるでしょう。
僕はフルームファンだし、他にも実力者揃いのツール・ド・フランスですが、今年はあえて「ナイロ・キンタナが総合優勝、マイヨ・ジョーヌを獲得する」と予想します。
2015年7月4日のツール・ド・フランス開幕が待ち遠しいですね。