ツール・ド・フランスを超簡単に説明

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毎年7月に開催される、世界最大の自転車レース「ツール・ド・フランス」

スポーツバイク初心者でも、自転車に全く興味のない人でも、「ツール・ド・フランス」という大会名と「マイヨ・ジョーヌ」という称号名は聞いたことがあるのではないでしょうか。

世界には他に「ジロ・デ・イタリア」や「ブエルタ・ア・エスパーニャ」といった自転車レースがありますが、ツール・ド・フランスが一番バランスがとれた大会で、初心者でも見やすく、自転車レースの魅力にハマる大会だと思います。

今回は、そんなツール・ド・フランスについて、私なりの超簡単な説明をしたいと思います。自転車レース初心者の方の参考になれば幸いです。

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ステージ優勝と総合優勝

ツール・ド・フランスは、毎年7月に23日間の日程で開催される競技です。

プロローグと呼ばれる最初のステージを含む全21ステージがあり、1日1ステージ200km前後の距離を毎日走ります。(移動日が2日)

プロローグと呼ばれる最初のステージと、ステージシャンゼリゼと呼ばれるシャンゼリゼ通りを走る最終ステージは凱旋パレード的なステージなので、実質19ステージで争われる大会です。

優勝には2種類あり「ステージ優勝」と「総合優勝」があります。

ステージ優勝はその名のとおりステージごとの優勝で、各ステージ1番早くゴールした選手がステージ優勝者となります。

総合優勝は全ステージのトータルタイム(合計所要時間)が一番少なかった選手に与えられ、それがその大会の「マイヨ・ジョーヌ」となり、長く栄誉を讃えられます。

各部門の賞とリーダージャージ

ツール・ド・フランスには大きく4つの賞があります。
各ステージ終了時点で各賞の成績1位の選手が決められ、翌日のステージでは各賞の成績1位の選手だけに与えられる「リーダージャージ」と言われる特別なジャージを着て走ります。

そのため、前述したマイヨ・ジョーヌも大会期間中「マイヨ・ジョーヌ資格者」は目まぐるしく変わり、最終的にステージシャンゼリゼ(最終ステージ)が終わったときに総合タイムが一番少ない選手が、その大会自体のマイヨ・ジョーヌとなります。

マイヨ・ジョーヌ(個人総合時間賞)

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各ステージの走行時間を加算していき、そこまでのステージの合計走行時間が一番少ない選手がその時点でのマイヨ・ジョーヌとなります。

マイヨ・ジョーヌ資格者はマイヨ・ジョーヌの象徴である「黄色のジャージ」着用して次のステージを走ります。次のステージ終了時点で自分よりも合計走行時間が少ない選手がいた場合は、その時点からマイヨ・ジョーヌはその選手に変わります。

最終ステージ終了時点で「マイヨ・ジョーヌ」の権利を持つ選手が、その年のツール・ド・フランスの総合優勝者となります。

総合タイムのため、ステージ優勝が1回もなくてもマイヨ・ジョーヌを獲得することができます。※山岳ステージで強い選手がマイヨ・ジョーヌになり、マイヨ・ジョーヌを獲得する選手は大体山岳ステージで優勝します。

マイヨ・ヴェール(ポイント賞)

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各ステージに配置されている「ポイント」を一番多く獲得した選手に与えられるポイント賞がマイヨ・ヴェールです。

各ステージのゴールと、ステージ途中に設定されている中間スプリント地点(大体がコース途中の坂道の頂上付近)でポイントが付与され、通過順位に応じてスプリントポイントが加算されます。

このポイントを一番多く獲得した選手が「マイヨ・ヴェール」の資格を持ち、緑色のジャージを着て走ります。個人的にはマイヨ・ジョーヌよりもマイヨ・ヴェールの緑色のジャージの方が鮮やかでキレイだなー、と思っています。

主に「スプリンター」と呼ばれる短い距離を爆発的な速さで走ることが得意な選手向けの賞になります。

マイヨ・ブラン・ア・ポワ・ルージュ(山岳賞)

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山岳賞と呼ばれる名称のとおり、山岳ステージと呼ばれる山道を駆け登るステージに設定されたポイントを争う賞です。

「マイヨ・ア・ポワ」もしくは「マイヨ・グランペール」とも呼ばれ、白地に赤い水玉模様のジャージを着用します。個人的にはあまりカッコいいジャージだとは思ってません(^_^;)

マイヨ・ブラン(新人賞)

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ツール・ド・フランス開催年に25歳以下の選手を対象とした賞で、合計所要時間が一番少ない25歳以下の選手に与えられる賞です。真っ白なジャージを着用します。

ツール・ド・フランス開催期間中に25歳でも、その年に26歳になる選手は対象外となります。

新人賞と呼ばれますが、年齢対象内なら何回でも受賞が可能で、近年で言えば2008年から2010年まで3年連続でマイヨ・ブランを獲得した「アンディ・シュレク」が有名です。ちなみにアンディ・シュレクは2010年マイヨ・ジョーヌも同時に獲得しています。

平坦ステージと山岳ステージ

ツール・ド・フランスは、全ステージ合計3300km前後、高低差2000m以上という起伏に富んだコースを走ります。フランス国内でのレースが中心ですが、開催年によってイギリス、イタリア、スペイン、ベルギーなど周辺国を走る年もあります。

各ステージは主に「平坦ステージ」と「山岳ステージ」に分かれていて、平坦ステージはスプリンターと呼ばれる体つきもガッチリした競輪選手のような選手が得意とするステージです。

対して山岳ステージは極限まで体を絞ったクライマーと呼ばれる選手が得意とするステージで、上位と下位のタイム差が大きく開くステージなので、現代では「山岳ステージに強い選手=マイヨ・ジョーヌを狙える選手」となっています。

この平坦ステージと山岳ステージで見どころや観戦ポイントが全く異なる部分もツール・ド・フランスの魅力だと思います。

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