GIANT ESCAPE AIR(エスケープ エア)をはじめとする、5万円前後のエントリーモデルのクロスバイクが人気です。
ロードバイクほどバカ高くなく少し頑張れば届く値段で、ママチャリとは一味違う走りが楽しめるし、デザインやカラーリングもオシャレな自転車が多いです。
最近の健康志向の時代の流れもありますが、スポーツバイクがより身近になり、ここまで人気を広めた背景には、間違いなくエントリーモデルのクロスバイクの影響もあるでしょう。
そんなエントリーモデルのクロスバイクですが、自転車選びで迷っている初心者の方は「品質」が気になるようです。
特に「耐久性」という部分は気になるみたいで、「値段は安いけどすぐに壊れたりしませんか?」と聞かれることが多いです。
エントリーモデルのクロスバイクは本当に壊れやすいのでしょうか?
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何をもって壊れやすいとするか?
ひと言で「耐久性」と言いますが、具体的には何を指しているのでしょうか?
例えば「普通の乗り方をしていれば壊れませんか?」とよく聞かれるのですが、その質問の回答は、実は結構困ってしまいます。
私にとっての「普通の乗り方」というのは、
・乗る前は毎回空気圧調整をする
・2週間に一回は掃除や注油などメンテナンスをする
・室内保管する
・段差を乗り越えるときは必ず徐行する
・無理なギアチェンジはしない
ということです。
おそらくクロスバイク初心者の方の「普通の乗り方」とは全然違います。
もし普通の乗り方が、一般的なママチャリと同じように「空気圧調整も注油もあまりしないで、雨か風にさらされても掃除もしない」というのであれば、エントリーモデルのクロスバイクに限らず、上級者が乗るロードバイクでも壊れやすいでしょう。
いや、上級者の乗るロードバイクの方が壊れやすいというべきでしょうか。
スポーツバイクは走りを追求した自転車ですので、耐久性では一般的なママチャリには劣ります。タイヤはパンクしやすいですし、フレームも傷つきやすく折れやすいと言えるでしょう。
ですが、上記に書いた私のメンテナンスほどでなくても、空気圧の調整や注油や掃除をまめにするだけで、錆びてしまったり、走っている最中にフォークが折れてしまうなどのトラブルは起こりません。
クロスバイクの値段の違いで耐久性は変わる?
クロスバイクにおいて、値段の違いによる耐久性の違いはほとんどありません。
値段の違いで変わるのは、主に走行性能に関する部分です。
フレーム、ホイール、変速機(コンポーネント)といった、走行に関わる部分が大きく違うだけで、耐久性にそれほど差はありません。
ですので、「安くクロスバイクは壊れやすいか?」と聞かれれば答えはノーです。
掃除やメンテナンスを小まめに行えば、長い間綺麗に乗ることができますし、錆びやすいとか折れやすいとかはありません。
さすがに、タイヤ、チェーン、ブレーキ、スプロケットなどの消耗品は交換する必要がでてきますが、それも値段による差はないと言えるでしょう。
※タイヤなどは高い競技用に比べて安い方が耐久性がある場合もあります。
エントリーモデルのクロスバイクでも、走行性能は値段以上のものがありますし、耐久性も問題ありません。
せっかくのクロスバイクですから、掃除やメンテナンスなどを小まめに行って、愛着を持って乗るように心がけましょう。そうすれば自転車にますます興味が出てきますし、乗るときも不都合なく快適に乗り続けることができますよ。