クロスバイクで心地良く軽やかに走るためには、クロスバイクのサイズが体の大きさに合っていることが重要です。
また、サドルの高さ、サドルの位置、ハンドルの高さなど、無理なく乗り続けられる正しいポジションにセッティングすることも重要です。
- クロスバイクのサイズ
- サドルの高さ
- サドルの前後の位置
自分に合った正しいポジションはクロスバイク歴で変わってくるし、個人差や好みもあります。
ただ、初心者の場合はある程度「一般的な目安」がないと、自分の好みに調節するのも困ってしまうので、今回は、クロスバイクを選ぶ際に基準とする「一般的なサイズやポジションの確認方法」をご紹介します。
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サイズやポジションの確認方法
クロスバイクのサイズ
まずはクロスバイク自体の大きさチェックです。
ほとんどのクロスバイクはトップチューブ(ハンドルからサドル部分までのフレーム)がサドル側に向けて傾斜しています。
ハンドルを持った状態でここにまたがり、股下とトップチューブの間が5cm~15cm程度あれば適正の大きさです。
逆に、股下とトップチューブの間に余裕がなかったり、完全に片足立ちになってしまうようだと大きすぎることになります。
クロスバイクやロードバイクの止まる時の基本は、サドルを降りてトップチューブにまたがり立った状態で止まるため、このときに両足がしっかりつかない状態だと、明らかに大きすぎることになります。
しかし、小柄の女性の場合、自分の体に合ったクロスバイクの方が少ないかもしれません。そのときは、サイクルショップの店員さんに相談してみましょう。
詳 細 | |
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適正なサイズ | ・トップチューブにまたがって、股下とトップチューブの間が5cm~15cmの状態 |
大きすぎるサイズ | ・股下とトップチューブの間に余裕がない ・トップチューブにまたがって完全に片足立ちになる |
サドルの高さの目安
サドルの高さは、乗り心地に影響するため重要です。
初心者向けのサドルの高さの基準としては「サドルに座ったときに、両足のつま先がギリギリ地面に着く」くらいの高さが最適なサドルの高さです。
さらに細かく調節するなら、ペダルを一番下の位置に置き、足の親指の付け根をペダルの真ん中において、かかとを浮かせた状態を作ります。
この時に、膝が30度から35度程度曲がるくらいが、効率的にぺダリングできる最適なポジションと言われています。
ですが、最適なぺダリングポジションも、クロスバイク歴による違いや個人差がありますので、初心者の目安として、まずは「両足のつま先がギリギリ地面に着く」高さで調節すればよいでしょう。
詳 細 | |
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適正な高さ | ・サドルに座って両足のつま先がギリギリ地面に着く |
不適正な高さ | ・両足がベッタリついて膝が少し曲がる ・片足立ちも困難(全く足がつかない) |
サドルの前後の位置の調整
クランクアーム(ペダルがついているアーム)が水平になるようにペダルを動かし、その状態で、前に出てるペダルに、足の親指の付け根がペダルの真ん中にくるように足を置きます。
そのとき、膝のお皿(膝蓋骨)の下あたりがくぼみます。
膝のくぼみの真下にペダルがある位置が、適正なサドルの位置となります。
サドルが前になり、くぼみがペダルを追い越すようなポジションになると、大腿四頭筋(太もも表側の筋肉)ばかりが使われるライディングとなります。
逆にサドルが後ろになり、くぼみよりペダルが前にくるポジションになるとハムストリング(太もも裏側の筋肉)ばかり使われるライディングとなります。
どちらにしても疲れやすいライディングとなってしまいますので、サドルの前後の位置は適正な位置を保つように調節しましょう。
ただ、正直サドルのポジションは最初からビシっと決まることはありません。
自分で何回もクロスバイクに乗ったりロングライドをして、足の疲れ具合を確かめながら調節していくしかありません。
正しいポジションの効果
自分に合った車体サイズを選び、適正なポジションに調節することは、クロスバイクの乗り心地に直結します。
疲れにくくなる
正しいポジションで自転車に乗る一番の効果は疲れにくくなることです。
疲れにくくなるということは、その分ロングライドできるようになります。また、山登り(ヒルクライム)などでも持久力が上がります。
休みの日に、1日計画を立ててロングツーリングに出かける。
地元の山道(ヒルクライム)をラクに登りたい。
筋力を鍛えたり乗り慣れることもそうですが、ポジションを変えるだけで、今までできなかったようなロングライドが簡単にできるようになります。
スピードが出しやすくなる
正しいポジションで自転車に乗ることで、ラクにスピードを出すことができます。
効率の良い筋肉の使われ方、力の伝え方ができるので、ラクにスピードを出すことができます。
ラクにスピードを出すことができるということは、限界マックスで自転車を漕いだときの最高速度も上がります。平均時速も上がるので、今までとはひと味違ったスピードを体感できるはずです。
自転車の操作性が良くなる
自転車の操作性、取り回しともいいますが、正しいポジションで自転車に乗ることで、取り回し(操作性)が良くなります。
- コーナーでの曲がりやすさ
- スピードを出したときの直進性
- 細かい車線変更
- ブレーキをかけたときの挙動
これらは、正しいポジションで乗ることで格段に簡単になります。
操作性が良くなるということは、要は自転車が上手くなるということです。
サドルの高さやサドルの前後の位置は、六角レンチ(アーレンキー)があれば簡単に調節できるので、ぜひ小まめに調節して自分の適正ポジションを見つけてみてください。
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